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避難者向け 長野県うんちく

長野県に避難中&避難を考えられている方向けに、私の乏しい被災地域の情報とではありますが、比較も交えながら長野県についてご紹介したいと思います。


【気候】

◆乾燥してます
天気予報などで気温を比べると、地震関連で被害の大きかった地域と似たような印象があるかもしれませんが、湿度が低いため体感的には物凄く寒いです。というか、痛いです。
また喉が乾きやすいため、他地域から来た方は風邪を引きやすいかもしれません。通常の風邪予防策ももちろんですが、飴類やガムで口を潤しておくのもお勧めです。
・・・余談ですが、某番組で「長野県民は茶碗のお茶を注ぎ足しまくる」と紹介されてましたが、この辺りの気候が絡んでるのかもしれません。

◆雪国・・・?
恐らく長野県は「雪国」としてのイメージが強いと思いますが、実際は何メートルも積もる雪国仕様の地域が占める面積割合は少数派で、他では2・3日すれば交通の便に影響がない程度に落ち着きます。が、寒いため溶けた雪が凍ります。
また、3月下旬~4月頭にかけて、高確率で「これが今年最後の雪じゃー!」とクリアランスバーゲンかのような大雪が、何故か県内で最も暖かいはずの南側の地域ほど積もりますので、南信地域に避難された方はご注意ください。

◆紫外線
高地なので、紫外線の影響が激しいです。一説には、オゾンホール下の地域と同レベルの量だとか・・・。
季節問わずに高水準ですので、ツバの広い帽子は必需品です。

◆時間帯による寒暖差
内陸の盆地共通の特徴ですが、日中と朝晩の気温差が20度以上とか、結構あります。
今はどちらにしろ寒いので厚着になるかと思いますが、これから暖かくなってきて寝る時油断して薄着だったりすると、朝大変なことに・・・。


【飲食】

◆塩いか、塩丸いか
信州人のソウルフードらしいです。
福島出身の知人いわく、長野県のスーパーであたり前の様に鎮座しているこのイカの調理法が解らなかったとか・・・
数時間塩抜きして、わかめやきゅうりや香物と和えるのが一般的でしょうか。
ボイルしてあるからと言って、間違ってもそのまま食べないでください。血圧上がります。
山国ならではの保存食なので、海産物のわりに日持ちします。

イカに限らず、長野県で売られている海産物は、醤油なり味噌なり粕なり塩なり、何かしらに漬かったものが多いです。
漬かってることが当たり前すぎて、東京にいた際「まぐろの粕漬け」が流通していないことに気づくまで数年を要しました(苦笑)
今回被災された方は港文化の方が多いと思いますので、この辺りのギャップは想像以上にきついかもしれません。

◆きのこ天国
例のCMで有名なきのこ会社のおひざ元なので。
特にエリンギ・舞茸・しめじ・えのきの売り場面積は異常。
きのこ料理のレパートリーによって、信州生活の快適さが全く変わると言っても過言ではありません。
きのこ嫌いな方には地獄です・・・。

◆水おいしいよ!
地域の配水管事情にもよりますが、水道水すらおいしいです。
いろいろなことで「全国2位」という順位に甘んじる中途半端な県ですが(りんご生産量とか、温泉数とか)、この点だけはどこにも負けない自信があります!
個人的に、長野県が水不足で悩むようになるのは、日本が崩壊するときだと思ってます(笑)

◆野沢菜は終了
長野県と言えば、各家庭ごとに漬けることで有名な野沢菜ですが、基本冬用の保存食ですのでそろそろ終了時期です。
暖かくなってくると酸味が強くなるため、塩抜きをして汁物の具や高菜に再アレンジされます。

長野はおやきも有名ですが、おやきの「野沢菜」は正確には野沢菜漬けではなく、高菜です。味がだいぶ違います。

◆ウチご飯派
全国で最も外食にお金をかけない県だそうです。
プラス寒冷地特有の粉モン文化の発展があり、各家庭小麦粉各種(小中大使い分けます)、片栗粉、パン粉あたりは常備品です。


【地形】

◆地域区分(天気予報編)
北部:長野市、飯山市など、新潟寄りのところ。長野県の「雪国」イメージは、この地域のこと。
中部:松本市、上田市、安曇野市、諏訪市ほか。雪は少ない。
南部:飯田市、伊那市、駒ヶ根市ほか。みかんや梨といった、暖かい地方の産物が生産できる。

「全国の天気予報」で長野として表示されるのは、北部の天気です。

◆地域区分(文化圏編)
北信:だいたい「北部」と同じ。
東信:上田市、佐久市、軽井沢町ほか。歴女の巡礼地(笑)
中信:「中部」から上田付近を抜いた感じ。
南信:だいたい「南部」と同じ。

◆それは丘です
一般的に「山」と呼ばれているものは、長野県では「丘」に当たります。なんちゃら山という名前が付いていても、山だという認識が薄いです。
信州人にとっての山はアルプス級です(特に中信・南信では)

◆方角で説明
アルプスの麓に近い地域の人にある傾向で、道を訪ねると左右ではなく東西南北で説明するクセがあります。
(他から来た人に向かって方角で説明したって通じるはずないのに・・・)
山に囲まれている街が多いため、アルプスを目安にしている影響のようです。


【性格】

◆気難しい・・・?
「議論好き」と評価されますが、要は理屈っぽいんです(汗)
何にでも理由を求めようとする節があり、何の根拠もないものを無理矢理関連付けて、屁理屈で説き伏せようとする人もしばしば・・・(本人は正当な理由だと思い込んでいるので、そこを諭すのはNG)
口を使うことが好きなわりに、内向的か外向的かと問われると、内向的。つまり内弁慶(爆)交渉事には向かない気がします。

話す事自体が嫌なのではなく、話しかけることが得意でないだけですので、困ったことがあったら積極的に話しかけてみてください。丁寧に応えてくれるはずです。

◆時間にちょっぴりルーズor異常に早い
大幅に、ではないところがポイント。待ち合わせなどをした場合、5~10分程度の遅れが許容範囲。
決して交通の便が良いとは言い難い山国ですので、ちょっとくらい大目に見てね☆ってところでしょうか。
逆に、絶対に遅れたらマズイという時は、待ち合わせの30分以上前に到着することがあります。これはこれで微妙です。

どうやら「ぴったり」が苦手なようです(苦笑)

◆「最後の一つ残し」
長野県民の有名な特徴で、多人数で何かを分け合った時、端数が出たら譲り合うことがマナーとなっています。間違っても勝手に自分のものにしてはいけません。顰蹙ものです。
押しつけ合ってるうちに、中途半端なお残しが発生してしまうわけですが・・・(汗)
端数分が欲しい場合は、一言断りを入れておくと問題なく譲ってくれます。


【文化】

◆意外とミーハー
文化県、教育県を謳ってますが、実は知名度や親近感がダイレクトに人気に反映されます。マニアックすぎるものは毛嫌いされます。
オタには寒い土地なんです・・・。

◆自分が「共通語圏」だと思っている
長野県は南北に長いので地域によって方言は様々ですが、往々にして「語尾とイントネーションが多少違うだけで、通じない単語があるわけではない」と思い込んでいます(苦笑)かく云う私もそうでした(恥)
なんの躊躇いもなく方言使ってきますので、気をつけましょう。

私の経験上、周囲の反応が凄かったのは、「ボタンかう(ボタンを掛ける・締める)」「お金を壊す(両替する)」です。

◆県民全員が県歌「信濃の国」全部を歌える
・・・と紹介されることがありますが、そうでもないと思います。
実際、私歌えませんし(苦笑)

でも、何かの集まりでよく斉唱されるというのは本当で、イベントのパンフレットなどに歌詞が印刷されていることが多いです。
カラオケにも入ってます(爆)

◆万歳三唱、一本締め
飲み会などの会合を、万歳や一本締めでおひらきにします。
ですので、音頭をとる方の「最後に一本締めで・・・」「~三本締めで・・・」といった単語を聞き逃すとかなり恥ずかしいことになります。気が抜けません。

◆長野市と松本市は仲が悪い?
半分ホント。仲が悪いというより、松本が一方的に長野に対抗心を燃やしている感じです。
このため、中信・南信あたりでうっかり「長野」と呼んでしまうと、怒りながら「信州」に改めさせられることがあります。

◆日時の重なる盆踊り
各都市で夏に行われる盆踊り大会が、何故か8月の第1土曜に重なります。
長野県全体で考えるとあまり有益ではないのですが・・・。

しかもこの盆踊り、学校や企業でマスターさせられます。ほとんどの方が地域の盆踊りの振り付けを知っています。


【教育】

◆宿題至上
私が学生のころの話なので今は違うかもしれませんが、日々学校から出される宿題の量がパないです。夏休みでもないのに毎日の日記の提出が義務付けられています。しかも「この行以上」みたいな文字数の下限が設けられています。
ネタがないときは、小説書いて埋めたもんです(苦笑)

マンガなどで「今日宿題の提出日だったー!写させて~♪」なんて場面を見ると、羨ましくなったもんです。
だって、毎日が提出日なんだもの(涙)

◆塾<宿題
上記のように宿題の量がとんでもないので、放課後に塾通いする余裕はあまりなかったように記憶してます(さすがに受験シーズンになると受講生増えましたが)
そんな状況ですので、「収入格差が教育格差」に反映される率は、他県に比べれば少ないのではないかと思います。

◆無言清掃
他県の人に驚かれる、全員が黙って掃除をする光景。「口を動かす前に手を動かせ」ってことなんでしょうか。
しゃべると懲罰対象になりますので、ご注意を。

ちなみに、学校の清掃もそうですが、町内清掃などでもそんな感じ。しゃべってると白い目で見られます。

更に、「放課後の掃除当番」なんてものはなく、昼食後に生徒全員で一斉清掃が多いかと。
おかげで給食を食べるのが遅い人は、食べてる自分の周りで皆が無言で掃除をしているという、見せしめ状態になります(汗)

◆小学生は体操着が複数必要
全てではありませんが、体操着が体育の授業時だけではなく普段着に使用される学校がかなりあります。
私服で登校→体操着に着替える→下校時に私服に着替える、という感じです。
このため、汚れた時や破れた時のことを考えると、夏冬合わせて4セット以上の購入が基本となります。

この体操着それぞれに名札の貼り付け作業が必要になりますので、結構めんどくさいです。


【社会】

◆車社会
移動手段が車頼みになるため、運転免許を持っていないと就職活動もままなりません。
少なくとも、身体的な理由でもない限り、自転車は運転できないと生活が大変です。

運転人口が多いくせに運転マナーがよろしくないのも特徴で、車に限らず自転車や歩行者もトリッキーな動きをする方が見受けられます。

県内でお車運転される方は、万全の注意が必要です。

◆物価が高め
高地で輸送に時間&経費がかかるため、どんなものでも若干高くなります。
わかりやすいところで、ガソリンは常に全国平均の5~10円増/1リットルです。

◆主な産業
製造と農業と観光が主で、オリンピックがあったせいか建設業も乱立しています。

・・・こう、見るからに不況の影響を受けやすい職種ばかりですが、まさにその通りで、リーマンショックのときは派遣切り数は全国のトップ5入り。しかも元々景気がよかったわけではないので、現在も就職難&ジリ貧です。

◆福祉大国
福祉医療に力を入れている、というより必要とする年齢層が多いため力を入れざるを得ないのが現状。
他同様、医師不足が問題になる地域もありますが、報道などを観る限り、マシな方ではないかと感じます。
ただし、その分働き盛り世代の健康保険料が破格です。



・・・と、思いつく点を挙げてみました。
まとめると、

・山が好き。極端な話、一生海に入れなくても問題なし
・車の運転ができる
・スローライフ志向
・芸能文化、サブカルチャーにさほど興味はない
・多少お金がかかってもいいので、ちゃんと生活サービスを受けたい

といった方が、長野県に馴染みやすいのではないかと思います。
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